一流の経済人になるための教養力

雑記
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こんにちは。蓮水椿です。

毎年価値観のアップデートをしている筆者ですが、いま考えていること、つまり最新の思考を言語化して記録に残しておくことは今後の振り返りで重要だと思ったので、ここを第二の脳として思考の共有をしようと思います。日々吸収する雑音の中から、無駄を削ぎ落し、核となる自己を磨く。これはそんな感覚を調整するための行いの一つです。

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近況報告

結果からいうと世界認識を知り、一流の経済人になるべく勉強しています。

なぜそこに至ったかの経緯をこれから説明していきます。

今では少々レトロな価値観かもしれませんが、私には高級車を買ったりとか豪邸を立てたいという大富豪的な夢があります。私の家系は代々公務員が多く、冒険より安定志向な気質があったので物心つく頃から質素倹約こそ美徳という教えを受けてきました。そういったことがある種の貧乏コンプレックスとなり、金持ちに憧れるようにさせた動機かもしれません。

しかしながらこの夢を満足に叶えるには、年収1億円以上を稼ぐ必要があります。

私は現在フリーランスでWebディレクターの仕事をしていますが、このまま年収1億円を稼ぐのは難しいと思っています。

資本主義ピラミッドとは? | kirablog

この世の中には資本主義ピラミッドという目に見えない社会階級があり、上から資本家、投資家、経営者、労働者が存在しています。自分も含めて世の中の大多数は労働者に当てはまりますが、労働者で年収1億円を稼ぐのはかなり困難です。

例えば平均年収が高い会社上位50位では1位のM&Aキャピタルパートナーズで年収2269万円と1億円には遠く及びません。

つまり年収1億円を稼ぐには、労働者から上位階級に上がる必要があります。

上位階級のうち、まず資本家ですが、これは元から資本を持っている貴族や御曹司でもない限り、いきなりなれるものではありません。なので現実的な選択肢は投資家か経営者の2択になります。

私のこれまでの人生経験や職能、周辺環境を考えたときに、タイプ的に経営者は向いていないと分かったのでひとまず投資家を目指すことにしました。

投資家と聞くと何やら難しそうな職種だと思いますが、明確な定義もないので、例えばLINE証券で100円で株の売買をしているだけでも投資家と言えます。

でもそういう投資家になろうとは思いません。なんというか憧れないからです。では金があれば良いのかというと、例えば仮想通貨で億り人した若者や、日中PCと睨めっこしているデイトレーダーも憧れるかと言ったら違う気がします。

ドレスコードを纏ってクラシックのコンサートを聴いたり、展覧会でアート鑑賞したり、夜景が見えるイタリアンでシャンパンを嗜んだり、華々しいディナーショーやパーティーに参加したり...

私はこうした経済ネットワークに参加している上位階級に憧れていて、彼らと前述した者たちとの違いは恐らく知性と教養の有無です。

つまり私は投資家や経営者などの一流の経済人が持つ知性や教養に憧れているのです。

教養

教養というとひどくざっくりし過ぎててイメージ沸かないと思いますが、恐らく世の中で教養とされているのは、歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教です。

しかし、私は世界認識を知るというのが究極の教養であると考えています。

例えばロシアのウクライナ進行、安全保障、物価高騰、円安など普通に暮らしていて耳にする単語がありますが、これらの事象を歴史から振り返って考えてみると、いま世界で何が起きていて、今後セミマクロで何が起きるのか、ミクロ経済で消費者に何が影響するかといったことが分かるようになります。

正直私はこれらの単語の意味を、少し前までは考えたこともありませんでした。

しかし、それなりに歴史を学び、世界認識を知っていくと、これらを知らなかった自分はプロレタリアート(肉体労働者)が妥当であり、人に使われるだけの人生が当然であると思いました。

世界認識を知らないというのは、 例えるならサッカーのルールを知らずにサッカーの試合に出るようなハンデを負った状態であると思います。たまに自己啓発本を読んで一流に近づいた気になっていても、傍から見ればオウンゴールして喜んでいるという滑稽な状態に見えます。少なくとも、一流の経済人・産業人からはまともに相手にしてもらえません。

なので世界認識を知るということをゴールにして学びを進めました。

読書

教養のため歴史書、近代文学、哲学書、聖書を読みました。

いわゆる一般的な世界史の教科書で世界の流れを確認し、歴史書で深掘りする感じです。

歴史を知らずに世界を知ることは不可能です。しかし歴史を知ると、少なくとも先ほどの単語の意味の表層は分かってきます。

例えばロシアのウクライナ進行ですが、歴史を知るとプーチンの意図が見えてきます。プーチンはプーチンドクトリンという信念を持っており、力こそ正義という価値観で、旧ソ連圏の勢力圏を拡大、回復させて大陸として尊敬されるロシアを作るというものです。

ウクライナは元々ソ連から独立した国+「欧州のパンかご」と呼ばれるほど食糧豊かな土地です。ナチス時代に飢饉だったドイツが必死に持ち帰ろうとしたチェルノーゼムという奇跡の土もあります。ロシアとしては自分の領土にしたい、回復したいと考えるのが普通です。

そんな国がアメリカを中心にした民主主義連合であるNATOに加盟したいと言ったので、ロシアとしては首都モスクワの近くに米軍基地でも建てられたら困るので、このタイミングで進行したわけです。

ここまでがウクライナ進行の一般的な認識ですが、ここからが重要で、これをきっかけに何が起きるかを考えていくのが一流の思考力とか知性になるんだと思います。

例えばロシアは軍事大国ですが、実はGDPは日本の4分の1程度、世界GDPの1.7%で経済小国です。それに加えて戦争によるルーブルの急落、SWIFT貿易決済が遮断されてクレカが使えない、輸出の8割はエネルギーなどの一次産業、つまり自国で付加価値をつけられる産業がないという、まるで大きな北朝鮮です。そういった国がどういう戦略でグローバル経済を生き残っていくかを考えていく必要があります。

話を戻しますが、最近は歴史書と合わせて聖書なんかも読んでいます。

聖書と聞くと意外性があるかもしれませんが、サピエンス全史の著者であるユヴァル・ノア・ハラリは貨幣、帝国、宗教こそが歴史を動かす原動力になったと言っており、宗教は歴史を知るうえで切っても切れない関係です。

再びウクライナ進行の例えを出しますが、この戦争も宗教が大きく関わっています。

プーチンは敬虔なロシア正教徒であり、世界でロシア語を話す人やロシア正教を信じる人をまとめたいというルースキーミールを体現しようとしています。ウクライナもロシア正教徒が多く存在してきた歴史があり、ロシア正教のキリル総主教はこの戦争を内戦と言っているので、やはり今回のウクライナ進行は宗教的な理由も強いです。

こういったように、ほとんどの戦争は宗教が深く関わっていて、宗教から国家が成り立っている国もあるので、ただ歴史を知るだけでなく、もっと精神的な支柱である宗教を知るのも世界認識を知るうえで重要です。

SNS

情報収集としてSNSも活用しています。しかし、SNSには毒があります。

近年SNSのアルゴリズムに変化があり、レコメンドによる決めつけがされることが多くなったと感感じます。SNSはひとつのことをニッチに掘るのは適していますが、同時に幅広い情報から遠ざかっていて、気付かない間に囲い込みがされています。要するにアルゴが規定しているペルソナの一つに嵌められて、そのペルソナから抜け出せないようになっているというやつです。

つまり全体知を知ったうえで自分で考えるということがこれまで以上に問われている時代に思います。

これからも封じ込めがされた人たちを資本主義の世界へ繋ぐ、現代の空の架け橋として発信を続けていきます。